タイタニック Wiki
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豪華客船タイタニック号の沈没(1912年)をテーマにした映画は現在までに何本も製作された。以下に一覧を記す。

Saved From The Titanic  (1912)
タイタニックの悲劇からわずか1ヶ月後に早くも公開された劇映画。タイタニック号の生存者で、女優のドロシー・ギブソンが脚本・主演を行った。アメリカ。現在、フィルムは散逸している。
夜と氷の中で(独題:In Nacht und Eis) (1912)
タイタニックの悲劇からわずか2ヶ月後にベルリン市内の撮影所で作られ、翌7月6日には、上映されたサイレント映画。現在、最古のフィルムである。
約45分間3部構成で、前半部分は、ニュース映画用に撮影された本物のタイタニック号の映像が使用され、後半は湖の浅瀬で8mのタイタニックの模型を使ったり、タイタニックに似せたセットを使って撮影された。内容は主に氷山に衝突、沈没するまでの船員達の奮闘ぶりを描いている。その最後は、スミス船長が乗客を助けた後、海の藻屑と消えていくもの。
氷山が群れを成していたり、スミス船長自ら氷山回避の運転をしていたり、衝突の衝撃で乗客が転げまわっていたりと、史実とかなり異なる描写が見えるが、浸水する通信室の中で最後まで遭難信号を送り続ける通信士、乗客の混乱の様子など、後のタイタニック映画にも採用されるシーンもこの作品からうかがえる。
日本では、TBS系「世界に眠る幻の未公開マル秘映像大発掘スペシャル!」で公開された。
監督:Mime Misu、主演:ヴァルデマール・ヘッカードイツ
Titanic (1915)
イタリア映画、詳細不明。
タイタニック (1927)
原題: East Side, West Side、別題: Titanic。アラン・ドワン監督、アメリカ映画。フェリクス・リーゼンバーグの小説の映画化で、登場人物の一人がタイタニックに乗船する。
アトランチック (1929)
原題: The Atlantic。タイタニック事件をモデルにした劇映画、イギリス。
この映画の「主よ御許に近づかん」は、「Bethany」を旋律に使っている。
歴史は夜作られる (1937)
原題: History Is Made at Night。タイタニック号の遭難をモデルにした事故をストーリーに取り入れた有名なアメリカの恋愛映画。船の名前は「プリンセス・アイリーン」に変えられている。婚約者を奪われた船会社の社長が、婚約者の乗る船をわざと氷山に衝突させるという、タイタニック号の事故直後から噂されていた陰謀論を取り入れた異色作だが、プリンセス・アイリーン号は島ほどもある氷山に乗り上げて沈没を免れる。
監督:フランク・ボーゼイジ、主演:シャルル・ボワイエジーン・アーサー
タイタニック (1943)
原題: Titanic。タイタニック事件をモデルにしたドイツの劇映画。戦争中にナチス・ドイツが製作した。 内容は存在しないドイツ人の航海士が横柄なイギリス人のスミス船長に速度の上がっているタイタニック号を氷原に入ったから速度を落としてくれと誓願し、それを聞き入れない船長は反対に彼を面罵する。タイタニックが氷山に衝突したら救命ボートの一隻を得て、そのボートにイギリス・アメリカなど連合国側の人間を乗せず、枢軸国側の人間を乗せ、又、船室に閉じこめられたドイツ人少女を助けるというプロパガンダ的要素が強い作品である。衝突した氷山が小さかったり、タイタニック号が照明灯を持っていたり、計器に書かれているのが英語ではなくドイツ語など、首をかしげたくなる描写があるが、一等大階段の浸水シーンや、海に落ちた乗客が救命ボートにすがるシーンなどは当時としては斬新と思える取り組みをしている。
この映画の「主よ御許に近づかん」は、「Bethany」を旋律に使っている。
タイタニック (1953)
原題: Titanic、別邦題: タイタニックの最期。タイタニック事件をモデルにした劇映画。
沈没のシーンの最後の所ではボイラー室の爆発が描写されており、数あるタイタニックの沈没シーン中では異色ともいえる爆発しながら沈没という描写になっている。
この映画の「主よ御許に近づかん」は、「Bethany」を旋律に使っているが、楽団は異色のともいえるバンド演奏となっている。
監督:ジーン・ネグレスコ、アメリカ。
SOSタイタニック 忘れえぬ夜 (1958)
原題:A Night to Remember。ウォルター・ロードのドキュメンタリーを原作に、タイタニックの最後を描いた劇映画。ロイ・ウォード・ベイカー監督、イギリス。
タイタニックの二等航海士C.H.ライトラーが主人公で、彼の視点から沈没までが描かれる。 機関士達の奮闘ぶりや、落ちてきた煙突が人に当たったりするなど、革新的なシーンが、数あるタイタニック映画で、この作品が高く評価された。
ちなみに、この映画の「主よ御許に近づかん」は、ジェームズ・キャメロンのタイタニックなどで使用させられたローウェル・メイスン(Lowell Mason)の「Bethany」ではなく、ダイクス(Dykes)の「Horbury」を旋律に使っている。
同題名の英米合作映画(後述の失われた航海)もあるが、評価はイギリスの方が高い。タイタニックを題材にした作品では、確認できるかぎり最後のモノクロ映画である。
不沈のモリー・ブラウン (1964)
原題: The Unsinkable Molly Brown。タイタニック号の遭難から生還したアメリカ女性モリー・ブラウンを主人公にしたミュージカル・コメディ。この作品はモリー・ブラウンの半生が題材なので、タイタニックの沈没は最後に描かれている。
監督:チャールズ・ウォルターズ、主演:デビー・レイノルズ
失われた航海 (1979)
原題:S.O.S. Titanic。タイタニック事件をドキュメンタリータッチで描いた英米合作のテレビ映画。本作『失われた航海』は数あるタイタニック物の中でも実話ベースの作りで「二等船客の出番が多い」というのが珍しい。一等船客、二等、三等のそれぞれのクラスの中で束の間の恋の物語が花開くというもの。
実話に関連した見所としては、本物の船を使用し、キャメロンのタイタニックほど絢爛ではないものの、本物の巨大なエンジンを見せ、船底の火夫達の普段の暮らしと事故の瞬間のパニックも省略せず描かれている。また無線通信を描写の上で大きく扱っているのは珍しい。
また、沈みゆく船の中で最後まで演奏し続けた楽団の中にピアノが登場した初の映画であった。(ただし、この映画では楽団がバンドを奏でている最中に浪に呑み込まれてしまい、タイタニック映画でよく奏でられる「主よ御許に近づかん」を奏でない)しかし、評価は前述の『SOSタイタニック』のほうが高い。
日本では劇場公開。監督:ビリー・ヘイル
レイズ・ザ・タイタニック (1980)
原題:Raise the Titanic。クライブ・カッスラーの冒険小説『タイタニックを引き揚げろ』の映画化作品。アメリカ。カッスラーはこの映画の失敗のため、25年後まで著作の映画化を拒否し続けた。
タイタニック 真実の姿 (1992)
原題:Titanica、ビデオ題:タイタニック 深海に沈む真実。
IMAXによるドキュメンタリー作品。アメリカ/カナダ。日本では『タイタニック (1997年の映画)』の公開時に短縮版が公開された。
Titanic (1995
ドキュメンタリー映画。監督:メッリサ・ペルティアー
ザ・タイタニック 運命の航海1996
沈没シーンにCGを使用した映画。
監督:ロバート・リーバーマン、主演:ピーター・ギャラガーキャサリン・ゼタ=ジョーンズ
タイタニック (1997年の映画)
原題:Titanic、沈没を背景にしたラブストーリー。製作・監督・脚本:ジェームズ・キャメロン、主演:レオナルド・ディカプリオ。1997年のアカデミー作品賞受賞作品。
ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密
原題:Ghosts of the Abyss、2003年に製作されたドキュメンタリー映画。ジェームズ・キャメロン監督が未だ海底に眠るタイタニック号に迫った3D映画。
親指タイタニック
原題:THUMBTANIC、1999年公開のアメリカ映画。「タイタニック (1997年の映画)」をモチーフにしたパロディもの。実写の目鼻が合成された「人間の親指」がキャラクターを演じている。同時公開の同様のパロディである「親指スターウォーズ」と共に話題になった。
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